「担任ら適切な措置取らなかった」いじめ受けた小6男児ら吹田市など訴えた裁判始まる
MBSニュース 2021/11/18(木) 14:53配信
大阪府吹田市で当時小学6年の男子児童がいじめに遭って、不登校となったにもかかわらず担任らが適切な措置を取らなかったなどとして、市などを訴えた裁判が11月18日から大阪地裁で始まりました。
訴状によりますと、3年前の2018年に吹田市立の小学校に通っていた当時小学6年の男子児童は、同級生からいじめに遭って不登校となりました。
しかし、担任は両親に無断で、実名を挙げたアンケートをとるなどしたほか、市の教育委員会の職員で社会福祉の専門家である「スクールソーシャルワーカー」が男子児童や同級生らに面談などをしないまま加害児童をかばう発言をしたということです。
また男子児童が不登校となった後、別の同級生が「受験勉強でずる休みしている」などと嘘を大声で言ったほか、男子児童の自宅に押しかけて約15分にわたってインターホンを押したということです。
男子児童と両親は「市が適切な措置を取らず、別の同級生らは男子児童の名誉を傷つけた」などとして、市と同級生らに対し慰謝料・計680万円を求めています。
11月18日に大阪地裁で開かれた初弁論で男子児童側は、「学校にはいじめを受けた児童や保護者を支援して安心して学校に通えるようにする義務がある」と主張。
一方、吹田市と同級生側は詳細な反論はせず訴えを棄却するよう求めました。