教職員が飲酒運転、横領 佐賀県教委、2人を停職6カ月
佐賀新聞 2021/12/23(木) 9:27配信
佐賀県教育委員会は22日、別々の佐賀市立小学校の教職員2人を懲戒処分にした。飲酒運転で書類送検された女性の栄養教諭(54)と、職員会費など約40万円を横領した女性の事務職員(50)を、それぞれ停職6カ月とした。県教委は同日付で事務職員の退職願を受理した。
県教委によると、横領の事案は、事務職員(主任主査)の女性が会計を担当していた職員会費と職員旅行費積み立ての口座から、昨年10月から今年8月にかけて数回にわたり、合計43万4千円を横領した。別の事務職員が通帳の紛失に気付き発覚。横領した金は生活費に充てていたという。全額返済した。
飲酒運転の事案は、8月22日午後2時ごろ、栄養教諭が佐賀市内の店舗駐車場で車を止めて寝ていたところを、通報を受けて駆け付けた佐賀南署員が検査した結果、基準値の6倍近い呼気1リットル当たり0・86ミリグラムのアルコールを検出、書類送検された。県教委の調査に対し、栄養教諭は前日の午後11時から午前3時ごろまで、自宅などで350ミリリットルの缶酎ハイ4本を飲んだと話しているという。
県教委の指針では、飲酒運転は原則免職としているが、停職6カ月とした理由について大井手広樹副教育長は「飲酒から時間が空いていて本人に飲酒運転の自覚がなかったことや、過去に処分歴がないことを勘案した」と説明した。
それぞれの小学校の校長らを文書訓告とした。22日付で各市町の教育長、県立学校長に綱紀粛正の通知を出した。