店にスマホ忘れ車で向かい… 酒気帯び運転で事故、市教委職員を停職
朝日新聞デジタル 2021/12/24(金) 9:27配信
栃木県那須塩原市は23日、市教育委員会の男性主事(29)が酒気帯び運転で事故を起こしたとして停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。同市では市立小学校の教員が酒気帯び運転で事故を起こし、同乗していた小中学校の教員2人とともに9月に懲戒処分になったばかりだった。
9月の懲戒処分に際し、市教育長は「教職員が事故を起こしたことは言語道断であり、極めて遺憾。服務の厳正、綱紀の保持を徹底する」とコメントを出していた。今回、処分されたのは学校や教職員を管理する事務局職員だった。
市総務課によると、主事は16日午前0時ごろ、大田原市内で車を運転中、ガードレールとカーブミラーに衝突して壊した。目撃者が警察に通報。呼気検査で酒気帯び運転が判明した。
主事は同僚3人とカラオケ店に行って飲酒した。飲酒しなかった1人が主事ら3人を車で送ったが、帰宅後、主事は店にスマホを忘れたことに気づいて車で店に向かい、途中で事故を起こした。主事は16日朝、上司に連絡したという。
9月の懲戒処分後の庁内対応について、市総務課の平井克巳課長は「各部各課で共有し綱紀の保持を周知していた」と話したが、各部署内で具体的にどう周知し、再発防止を図っていたか把握していなかった。
渡辺美知太郎市長は会見を開かず、「再発防止に努め、市民の信頼回復に全力をあげて取り組む」とコメントを出すにとどまった。(小野智美)