特別支援学校の生徒、授業で太ももから膝下に熱湯かかり傷痕
読売新聞オンライン 2021/12/29(水) 9:00配信
石川県立特別支援学校の授業中に生徒の脚に全治約2か月のやけどを負わせる事故を起こしたとして、県教育委員会が同校の教諭2人を文書訓告としていたことが28日、県教委への取材でわかった。訓告は11月30日付。生徒の脚には傷痕が残り、県側は生徒側に約57万円を賠償した。
県教委によると、教諭の1人は2019年12月、同校の授業中、生徒の手を洗面器に入れた湯で温める「手湯」と呼ばれる作業の際、誤って熱湯を洗面器からあふれさせ、両脚の太ももから膝下にかけてやけどを負わせた。
教諭は、作業の本来の担当の代役として急きょ参加していた。教諭と安全な手順を事前に確認しなかったとして、授業を担当した別の教諭も文書訓告とした。
県教委は懲戒処分には該当しないとして公表していなかった。県教委の担当者は「安全が前提の学校現場で、あってはならない事故だった。再発防止を徹底する」と述べた。