「担任が嫌なので、クラス替えをしてほしい」と何度も…中3生徒を自殺へと追いやった“不適切指導”の実態

「担任が嫌なので、クラス替えをしてほしい」と何度も…中3生徒を自殺へと追いやった“不適切指導”の実態
渋井 哲也
文春オンライン  2021/12/30

 帰りの会が終わった後、宿題未提出の人を対象に、集団指導が行われた。このときは6人が対象だ。このとき、サトルさんに担任は「持ってきなさい。提出期限は今日だよね。ちゃんとやって出しなさい」と指導した。このときの様子を、別のクラスの生徒が見ていたが、担任について「急に怒鳴ったり、静かになったりで、何を言っているのかわからなかった」と証言している。

 その後、特に宿題を忘れがちだった別の生徒と、宿題を滅多に忘れないサトルさんが個別指導の対象となった。担任は別の生徒には「お前がこんな調子で宿題をしなかったら、内申書を書かないぞ」と言ったという。机を叩いたりもした。担任は調査の中で、持っていた名簿の上を数度指で軽く叩いたが、威圧的ではないと証言した。このときの指導では、担任は「だったら、ちゃんと出せや、こら」などとの言葉遣いをしていた。

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