児童に体罰や人格否定発言 小学校教諭懲戒処分 兵庫・姫路
毎日新聞 2022/2/23(水) 11:30配信
兵庫県教委は22日、児童13人に体罰や人格を否定する発言をしたとして、女性教諭(43)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。関係者によると、特別支援学級の児童への体罰・暴言問題があった姫路市立城陽小学校の教諭という。
県教委によると教諭は2016年4月〜21年7月、忘れ物をした児童の服をつかんだり、20分程度立たせたりする行為を繰り返した。忘れ物をした理由を尋ねて答えなかった5年生の男子児童に「心の病気ですか」「今すぐ病院に行った方がいいですよ」と発言した。教諭は「体罰との認識がなく、反省している」と話しているという。指導監督が不十分だったとして同校の校長は市教委からの説諭とした。
同小では特別支援学級の児童6人に「生きる価値なし。死ぬしかない」など計34件の暴言や体罰をしたとして担任だった男性教諭が21年9月、懲戒免職となった。原因を究明する検証委員会は同12月、適切な対応を取らなかった管理職と市教委について「重大な問題があった」と指摘する報告書をまとめていた。【井上元宏】