小1男児、トイレに連れられ児童8人から殴られ蹴られる…学校側は保護者に「ポピュラーな遊び」

小1男児、トイレに連れられ児童8人から殴られ蹴られる…学校側は保護者に「ポピュラーな遊び」
読売新聞オンライン 2022/3/15(火) 16:11配信

 仙台市立小学校の男子児童がいじめを受けて不登校になったとして、市教育委員会は、いじめ防止対策推進法で定める「重大事態」と認定する方針を固めた。児童の欠席日数は認定の目安となる30日を超え、15日で連続50日に上る。市教委は「事実確認で時間がかかっている」として、対応の遅れを認めている。

 保護者によると、小1の男子児童は昨年12月15日、時間内に食べ終わらなかった給食を昼休みに食べていた時、同級生にトイレへ連れて行かれ、児童8人から胸や背中などを殴ったり蹴られたりしたという。受診した小児科で「全身打撲」「急性ストレス反応疑い」で全治4週間と診断された。

 学校に対して調査を求めた保護者によると、学校側からは「ポピュラーな遊びだった」「加害者側もたたかれた」などと回答され、いじめは否定されたという。男子児童は同16日から不登校が続いている。

 保護者は市教委に話し合いを求め、今月4日に状況を説明した。これを受けて市教委は「いじめがあったという前提で、学校内で詳しい状況を確認している」として、重大事態として第三者を含む「いじめ調査委員会」を学校に設け、調査する。

 事案の発生から3か月が経過し、保護者は「子どもが学校へ行けない日が続いている。市教委は実態を正しく確認して説明してほしい」と求める。学校側は14日、読売新聞の取材に対し、「個別案件には答えられない」としている。

当ブログ内を「仙台市」で検索すると、絶望的だとわかるでしょう

仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺。
学校はクラスメートらに「彼は転校した」と虚偽の説明をしていた。
市教委は2017年3月27日、当時の担任だった女性教諭を訓告、当時の教頭を口頭厳重注意、菅原光博校長(60)を戒告の懲戒処分。
生徒の自殺から2年半も経ってからの処分で、当時の生徒たちは卒業し校長も定年退職となる。

仙台市泉区の市立中2年の男子生徒=当時(14)=が2016年2月にいじめを苦に自殺。
教師たちは同級生たちに、亡くなった生徒とのLINEの履歴の削除を命じる。

仙台市青葉区の折立中2年の男子生徒(13)が2017年4月にマンションから飛び降り自殺。
市教委は4月29日の記者会見でいじめの存在を否定したが、5月1日になって大越裕光・市教育長が「過去にいじめがあったことは事実」と認めた。

仙台市内の住宅で小学2年の長女(8)と母親(46)が無理心中。
両親は学校に何度も相談したが「対応する」「もう少し待って」と繰り返された。市教委に訴えても「相手が認めないと解決できない」と言われたという。精神的に追い詰められた長女と母親は、無理心中してしまう。

宮城県工業高校1年の男子生徒(当時15歳)仙台市内の自宅で自殺。
男子生徒は入学直後から担任に徹夜をしなければ終わらないほどの課題提出を求められたが、「やり直せ」と突き返されるなどし、6月ごろから部活動への参加も禁じられた。
同高の西尾正人校長は「(担任教諭の指導は)教育的指導の範囲内と認識している」と話した。

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