女子中学生 自殺事件 いじめ対策で遺族が文科省に要望(静岡県)
静岡放送(SBS) 2022/3/16(水) 17:38配信
浜松市で2021年3月、女子中学生が自殺した事件をめぐって、背景にいじめがあったと訴えている遺族が、いじめ対策の基本方針を再検討してほしいと文部科学省に要望しました。
事件が起きたのは2021年3月で、浜松の中学校に通っていた女子生徒(当時15)が、浜松市天竜区のキャンプ場で遺体で発見され、女子生徒の自殺を手助けした男が有罪判決を受けました。遺族側は事件の背景に通っていた中学校でのいじめがあったと主張していますが、十分な実態解明に至っていません。遺族は自らの経験から、いじめの調査、公表基準などに強く問題を感じたとして、3月16日付けで文部科学省に「いじめの防止等のための基本的な方針」を再検討するよう要望しました。要望には、調査委員会のメンバーをより中立な立場の人に絞るようにすること、調査結果は原則公表とすること、被害者の権利保護を充実させることなどが盛り込まれています。女子生徒の遺族は「いじめの被害者が減ることを強く願い、少しでも現状が改善されることを望んでいます」とコメントしています。