長時間大声で叱責や暴言など…現役教師が公立学校内のパワハラ訴えた訴訟 長崎地裁が和解を提案
KTNテレビ長崎 2022/3/24(木) 17:52配信
長崎市内の公立学校に勤務していた男性教師がパワハラを受け、職場に相談したものの適切に対処されなかったとして長崎市を訴えている裁判で、24日、長崎地裁は和解を提案しました。
訴えを起こしているのは、長崎市の公立学校に勤務していた50代の男性教師です。
訴状によりますと、教師は2019年に勤務先の長崎市の公立学校で、先輩の教師から長時間に渡って大声で叱責されたほか「殴ってやろうかと思った」と暴言を吐かれるなどパワハラを受けたとしています。
教師はパワハラを職場に報告しましたが、適切な対策を取らなかったとして、長崎市に対し150万円の損害賠償を求めています。
24日、長崎地裁で開かれた弁論で裁判所は和解を提案し、4月18日に次回期日を指定しました。
原告の教師は「職場にパワハラを相談してもうやむやにされる風潮に風穴を開けたい」と話しています。
原告の代理人は、市がパワハラに適切に対処する仕組みを整えることなどを和解内容に盛り込みたいとしています。
市は「原告側の要望次第だが和解に向け協議を進めたい」としています。