校長が教員5人の異動希望書類を改ざん ICレコーダーで盗聴も
朝日新聞デジタル 2022/3/30(水) 19:45配信
教諭ら5人の人事異動の希望が書かれた書類を改ざんしたなどとして、福岡市教育委員会は3月30日、南区の市立中学校の男性校長(59)を停職3カ月の懲戒処分にし、発表した。校長は同日付で依願退職した。
市教委によると、校長は1月、教頭1人と教諭4人の異動希望が手書きされた書類を、砂消しゴムを使って書き換えたり、書類を丸ごと作り替えたりして市教委に提出した。このうち教諭1人と教頭の書類は、留任希望を転出希望と書き換え、ほかの教諭2人の書類は、転出先の地域の希望を書き換えた。
改ざんの理由について、校長は「能力や自分への姿勢に不満があり、異動させたいという思いがあった。学校運営や教諭本人のためにやった」などと話しているという。
事前に把握していた教諭らの希望と内容が異なることから、市教委の担当者が不審に思い、校長への聞き取りなどで改ざんが発覚した。
また、校長は自身が不在時に、校長室で教員と市教育センターの職員が話しているのをICレコーダーで盗聴。「どのような話をしているのか、気になった」と話しているという。