旭川・中2凍死問題“いじめ認定”で教職員の懲戒処分を検討…8月末の最終報告後、すでに退職の校長らは対象外

旭川・中2凍死問題“いじめ認定”で教職員の懲戒処分を検討…8月末の最終報告後、すでに退職の校長らは対象外
HBCニュース 2022/4/22(金) 10:41配信

 去年3月、旭川市の公園で、中学2年生の女子生徒が凍死した状態で見つかった問題をめぐり、第三者委員会がいじめを認定したことを受け、旭川市教育委員会は21日、当時、対応に当たった中学校や市教委の教職員の懲戒処分を検討する方針を明らかにしました。

 懲戒処分を検討の方針は、21日の市議会経済文教委員会で明らかにされました。
 処分の時期は、亡くなった廣瀬爽彩(ひろせ・さあや)さんに対する当時の中学校や市教委の対応の検証なども含め、8月末をメドにまとめられる第三者委員会の最終報告の後となる見通しです。
 また、当時の中学校の校長など、すでに退職している関係者は、処分の対象から外れるという認識も示されました。
 当時の教職員の対応をめぐっては、教頭が「1人より10人の未来が大切」「加害者にも未来がある」などと発言したと遺族側が主張していますが、中学校は取材に対し、11日付けの文書で「引き続き調査を受けている段階ですので、回答は控えさせていただきます」とだけ回答しています。
 15日に公表された第三者委員会の中間報告では、廣瀬さんに対する下記の6項目のいじめが認定されていますが、市教委は廣瀬さんが川に飛び込んだ2019年7月には「飲食代をおごらせる」行為を除く5項目を把握していたことから、その当時にいじめ防止対策推進法の「重大事態」として調査すべきだったとの見解も示しました。

<第三者委員会が中間報告で認定、いじめ6項目>
1.性的な話題をくり返す、体を触る
2.深夜や未明の公園などへの呼び出し
3.飲食代をおごらせる
4.性的な画像の送信の強要
5.性的な行為の強要
6.性的なからかい
※ 関与したのは、同じ中学と他の中学の上級生の男女7人

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする