児童相談所に一時保護されていた当時14歳の少女にわいせつな行為 元職員の初公判 和歌山地方裁判所
テレビ和歌山 2022/4/26(火) 18:43配信
18歳未満と知りながら、児童相談所に一時保護されていた少女に、わいせつな行為をさせたとして、児童福祉法違反の罪に問われている県の元職員の男の初公判が、今日、和歌山地方裁判所で開かれ、男は起訴内容を全面的に認めました。
起訴されたのは、児童相談所の機能を持つ、県子ども・女性・障害者相談センターの元福祉主事、浅野紘平被告30歳です。
起訴状などによりますと、浅野被告は、去年5月から8月にかけて、18歳に満たないと知りながら職員としての立場を利用し、児童相談所に一時保護されていた県内の当時14歳の少女に、6回にわたってわいせつな行為をさせた、児童福祉法違反の罪に問われています。
今日の初公判で浅野被告は、「間違いありません」と起訴内容を全面的に認めました。
検察側は冒頭陳述で、浅野被告に別のわいせつ事件などの前歴があることをはじめ、少女は、浅野被告が話をしてくれなくなるのを恐れて、行為を断られなかったなどと経緯を明らかにしました。
「容疑者は6年前の7月、隣接する奈良県生駒市の路上で帰宅途中の当時22歳のアルバイト女性に背後からわいせつ目的で近づき、頭を両手でつかんで押し倒すなどした暴行容疑で逮捕されている。逮捕後に余罪も発覚。やはり路上で当時47歳の会社員女性の背後から手で口をふさぎ“騒ぐな。殺すぞ”と脅迫したわいせつ未遂で再逮捕された。容疑者は当時会社員で、いずれも深夜0時前後の犯行だった。女性に抱きつきたかったようだ」
また、この施設に入所する別の少女がNNNの取材に応じ、浅野容疑者から、わいせつ被害にあいそうになったと証言した。
「急に上に乗っかってきて、それで『こんなことが好きなんやろ』と問いかけてきたこともあって、ちょっとこういう人はおかしいんかな」(入所する別の少女)
一時保護していた10代女性にわいせつな行為をしたとして、和歌山県警少年課と海南署は16日、県子ども・女性・障害者相談センター(児童相談所)の福祉主事、浅野紘平容疑者(29)=和歌山市=を児童福祉法違反(淫行=いんこう=させる行為)の疑いで逮捕した。逮捕容疑は2021年5〜8月にかけて複数回、和歌山市の児相施設内で、入所していた10代女性にわいせつな行為をしたとされる。「そんなに回数はやっていない」などと容疑を一部否認しているという。