「暴力行為をしたことはない」という発言は「100%うそ」 秀岳館サッカー部OBが証言「監督も暴行」 熊本
RKK熊本放送 2022/5/13(金) 20:41配信
秀岳館高校サッカー部の暴力問題などについての謝罪と説明の会見から、5月12日で1週間。新たな事実をサッカー部OBが語りました。
「申し訳ありませんでした」(秀岳館高校の会見 5月5日)
5月5日に行われた秀岳館高校の会見。サッカー部をおよそ20年率いてきた段原一詞(だんばら かずし)監督は、会見でこう断言しました。
秀岳館サッカー部 段原一詞監督
「(暴力行為を)僕は見たことありませんでした。知りませんでした」
記者
「20年程度、監督を続ける中で生徒への指導の一環で暴力行為をしたことはないか」
段原一詞監督
「ありません」
この発言に、強く反発する人たちがいます。
秀岳館サッカー部OB
「すごいな、ここでうそをつくのは」
「ここで正直に行ってほしかったですね」
「自信をもって、うそです100%」
「現に僕らもやられているんで」
段原監督の「暴力行為をしたことはない」という発言は「100%うそ」。
そう証言したのは10数年前に秀岳館サッカー部に在籍し、段原監督の指導を受けた2人のOBです。
当時は、ふがいない試合をしたなどの理由から、段原監督の指示で正座を3時間させられたことがあったといいます。
秀岳館サッカー部OB
「正座3時間とかは当たり前」
記者
「ずっと3時間正座?」
秀岳館サッカー部OB
「3時間です。びくりでもすると、もう前蹴りです。前蹴りされて、『もう正座の時間は終わりました、立て』って言われて立った時にフラフラしているヤツは殴られます。『ビシッとせんか』と言われて、僕それはありますね」
記者
「段原監督から?」
秀岳館サッカー部OB
「段原監督から。何人もいると思いますねこれは」
殴る際は、平手ではなくこぶしで、力も相当強かったと言います。
秀岳館サッカー部OB
「顔を殴られていると、連発で来るんですね。バンバンバンで、グーで、よけたら『よけるな』って言われて、またあの人(段原監督)の気が済むまでですよね」
記者
「結構、血とか、、、」
秀岳館サッカー部OB
「すごいですよ、口内炎…30何個で病院行って…出来た人もいますし」
2人とは別の複数のサッカー部OBも取材に対し、「段原監督の暴力はあった」と証言しています。
学校側は、どう受け止めるのか、5月12日、教頭が取材に応じました。
記者
「段原監督から暴力があったと(OBから)証言が出てきました」
秀岳館高校 白井勇 教頭
「学校側は10数年前だったら把握はできておりません。そういう風に発言しているのであれば事実かもしれません。でも学校側としてはそのあたりは把握しておりません。申し訳ありません」
白井勇 教頭
「もし仮にウソだったとしたら、私には理解できません」
学校側は現在、直近5年間にサッカー部内でほかに暴力行為がなかったか調査しているといいます。
段原監督は、これまでの問題を受け自宅謹慎中。監督に電話しましたがつながることはありませんでした。