性的なことばを音読させ「おいで」と抱きしめる…高専准教授が性暴力 被害にあった10代女子生徒、軽すぎる処分に怒り
弁護士ドットコムニュース 2022年05月22日 07時54分
いつも通りにレジュメを発表して、内容の振り返りに入る。
欲望についての説明を聞いていると、「男は胸が大きい女性を見ると、生理現象、勃起とかが起こる。そんな感じでなるのが欲望だよ。僕は女性についてはどうかわからないけど、さくらさんもなるでしょう。良い身体つきの男性を見たりすると、エッチなこと考えない?」「どんなときに、エッチなこと考える?」と言われた。
は?何言ってるんだろうと思ったが、授業の一環だと思い、ぐっと気持ちを抑えた。
不起訴処分となったのは、福島高専の40代の男性准教授。
男性准教授は、担当するクラスの女子学生に対し体を触るなどの不適切な指導をした疑いで書類送検されていた。
福島地方検察庁では「起訴に至るまでの明らかな嫌疑は不十分」として、3月29日付けで男性准教授を不起訴処分とした。
一方、福島高専は女子学生に対して行った性的な表現を含む教材の使用などを「アカデミックハラスメント」と認定したうえで、2021年2月に男性准教授を訓告処分としている。
福島県いわき市にある福島高専の男性教員が、
女子学生に不適切な指導をしたとして、
処分されていたことがわかりました。
訓告の処分を受けたのは、福島高専の男性教員です。
福島高専によりますと、男性教員は、
去年の5月から8月にかけて、
研究室で女子学生に対し、
性的な表現が多用されている教材を使い、
規定の授業時間を超えて、
1対1の指導を行ったということです。
去年8月に、女子学生が学校に訴えたことで発覚し、
学校は調査委員会を立ち上げて調べたところ、
教員として不適切な指導、
「アカデミックハラスメント」があったと
認定されたため、
男性教員を訓告処分としました。
女子学生は
PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断され、
今年3月に自主退学したということです。