旭川市女子中学生いじめ問題 今津市長が第三者委員会に質問書「遺族の心情に寄り添った対応を」
HBCニュース 2022/6/9(木) 23:48配信
北海道旭川市の公園で、去年、遺体で見つかった、当時中学2年の廣瀬爽彩(ひろせ・さあや)さんに対するいじめの問題で、旭川市の今津市長は、9日、市教委の第三者委員会に、遺族への追加の聞き取りなどを確認する質問書を提出しました。
今津市長が、廣瀬さんのいじめ問題を調査している第三者委員会に提出した質問書には、最終報告に向け遺族への聞き取りをする予定があるかどうかや、遺族が第三者委員会に対し「被害者(爽彩さん)の衝動的な行動を強調している」と懸念を抱いていることに対し、説明する考えがあるかどうかなど、6項目が提示されています。
第三者委員会は、ことし4月、廣瀬さんが、上級生から「性的な動画送信を求められる」などのいじめを受けていたと認める中間報告を公表しました。
しかし、遺族側は中間報告について、遺族への聞き取りが1回しかされていない点や「強要や強制といった事態の深刻さを示す表現が見られない」と問題視し、調査の不備を指摘する所見書を、旭川市と市教委に提出していました。
今津市長は質問書を提出した理由について「最終報告へ向け、改めて遺族の心情に寄り添った対応を行ってもらう必要があると考えた」と説明しています。
質問書の回答期限は今月23日で、今津市長は第三者委員会の回答を遺族側に伝えるということです。
6月9日(木)午後11時47分配信