妻殺害の元准教授に懲役7年判決/埼玉県

妻殺害の元准教授に懲役7年判決/埼玉県
テレ玉 2022/6/22(水) 19:11配信

 おととし3月、県庁前の路上で当時53歳の妻を包丁で刺して殺害したとして、殺人などの罪に問われた元大学准教授の男に対する裁判で、さいたま地裁は22日、懲役7年の判決を言い渡しました。

 判決によりますと、元大学准教授の浅野正被告(53)はおととし3月、さいたま市浦和区の県庁前の路上で、さいたま少年鑑別所の職員だった妻の法代さん(当時53)の胸などを包丁で数回突き刺し、失血死させたものです。

 これまでの裁判で検察側は、凶器を準備し待ち伏せするなど「論理的な犯行」と指摘する一方で、心神耗弱状態だったとして、懲役10年を求刑しました。

 一方弁護側は「妻らに殺されるという強い妄想に支配され、行動を正常にコントロールできなかった」と述べ、心神喪失状態だったとして、無罪を主張していました。

 22日の判決で、さいたま地裁の小池健治裁判長は「妄想障害の強い影響を受けながらも規範的思考による抑制力が一定程度残された状態で自己の判断により犯行を行った」と、心神耗弱状態にあったことを認め、懲役7年を言い渡しました。

 16日午後6時ごろ、さいたま市浦和区高砂3丁目の埼玉県庁前路上で、さいたま少年鑑別所の職員浅野法代さん(53)が刃物で刺され、病院に運ばれたが死亡した。県警は殺人未遂の疑いで、現場にいた文教大人間科学部臨床心理学科の准教授で、法代さんの夫とみられる浅野正容疑者(51)を現行犯逮捕。容疑を殺人に切り替えて経緯を調べている。
 捜査関係者によると、正容疑者は文教大キャンパスのある同県越谷市に住み、法代さんとは別居中だったと家族が説明している。大学のホームページによると、犯罪心理学などが専門で、犯罪被害者を支援する活動にも取り組んでいた。

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