パワハラ巡る訴訟 元教授と佐賀大医学部が和解 懲戒処分の撤回など
朝日新聞デジタル 2022/7/13(水) 15:30配信
佐賀大医学部の元教授が、在職中にパワハラ行為を理由に懲戒処分を受けたのは不当だとして、処分の無効確認と慰謝料などを大学側に求めた訴訟で、佐賀地裁(三井教匡裁判長)で和解が成立したことが、関係者への取材でわかった。和解は7日付。
訴状によると、大学は、元教授が在職していた2017年11月に、着任間もない助教に対してハラスメント行為をしたとして、戒告処分にした。元教授は「助教の主張は虚偽で、パワハラ発言はなかった」として18年に大学を提訴し、争っていた。原告側代理人の朴憲浩弁護士によると、地裁が和解案を提示し、成立した。和解条項には大学側が懲戒処分を撤回し、解決金を支払うことなどが含まれ、「勝利的和解だ」という。佐賀大は「和解の内容については公表することができず、お答えできない」としている。(大村久、野上隆生)