死亡した生徒の母「理解できない」女子中学生の自殺問題…市教委がいじめ認定も「自殺の直接の原因ではない」

死亡した生徒の母「理解できない」女子中学生の自殺問題…市教委がいじめ認定も「自殺の直接の原因ではない」
東海テレビ 2022/7/26(火) 16:58配信

 2021年3月、名古屋の女子中学生(当時14)が自殺した問題で、市の教育委員会が調査の結果を発表しました。“いじめ”があったことが認定されましたが、「直接の原因ではない」と判断されました。

 名古屋市で2021年3月に起きた中学1年の女子生徒の自殺について、市の教育委員会は「いじめ重大事態」と認め、弁護士らでつくる第三者委員会が教師や生徒から聞き取るなどして調査してきました。

 市教委は26日、調査の結果、女子生徒が精神的な苦痛を感じていた同学年のグループLINEでのやりとりなどを「いじめ」と認定したと発表しました。

 ただし自殺との関連については、「いじめが直接の原因ではない」「不安な気持ちを抱え、安心できる環境が与えられなかったことと相まった」としています。

亡くなった生徒の母親:
「いじめが認められてない部分が亡くなった原因の一番の理由なので。それが認められたらこういう書き方はないじゃないですか。嘘というか、理解できないですよね」

 また調査結果では、当時の学校の対応について「複数回の相談を受けながら組織的な検討や判断がなかった」と問題があったとしたうえで、「生徒のSOSを拒絶するに等しい」などと批判しています。

 市教委の坪田知広教育長は、遺族の意見を「あとがき」に書き加えるとともに、「調査の主旨、限界も踏まえて、継続的な対応をしていかなくてはいけない」としています。

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