秀岳館高校サッカー部暴力問題 「学校全体で把握できず」 熊本県に追加報告
KAB熊本朝日放送 2022/7/29(金) 19:45配信
秀岳館高校サッカー部の一連の暴力問題に関して、学校側は「サッカー部の状況を学校全体で把握できていなかった」などの報告書を熊本県に提出しました。
4月に秀岳館高校のサッカー部の30代男性コーチが部員を殴る蹴るなどする動画がSNS上に出回り、サッカー部員が釈明動画をSNS上に投稿して学校への批判が殺到するなどした一連の暴力問題。
学校側から5月に経緯の報告がありましたが、熊本県は「問題の背景や原因などが分からない」として、追加の報告を求めていました。
今月26日に学校から追加で報告書が提出され、生徒からの相談を受ける体制の不足やサッカー部の監督が校長補佐や学寮運営部など要所を統括する立場だったため、サッカー部以外の介入が難しく、サッカー部の様子を学校全体で把握できていなかったことなどが背景にあったとしました。
報告を受けた熊本県はサッカー部の生徒が同じクラスでの編成で、担任もサッカー部の指導者であるなどの閉鎖的な状況が、声を上げにくくしたのではないかなどと指摘しています。
なお、学校が生徒に対して行ったアンケートでサッカー部で38件、サッカー部以外で15件の合わせて53件の行為があったことが分かっています。
報告書は今後、文部科学省に送られ措置命令などを協議していくとのことです。