感染した児童の名前を全保護者に誤ってメール送信 校長「あってはならないこと」
山陰中央新報 2022/8/10(水) 11:59配信
島根県の雲南市教育委員会が9日、市立小学校で、教職員間で共有する新型コロナウイルスに感染した児童らの情報を、誤って全保護者にメール送信したと発表した。同校は同日夜、臨時保護者会を開き、説明、謝罪した。
市教委によると、誤送信があったのは感染した児童2人の氏名、学年、クラスと、接触した児童3人の氏名。同校教頭が8日午後、保護者からの連絡で児童が感染したことを知り、情報共有のためメールを送ったが、連絡網用に登録された教職員30件とともに、174件の保護者のアドレスにも送信した。
通常、コロナ感染者などの個人情報の共有は、教職員が対面し口頭などで行われるが、夏季休業中の教職員もあり、メールを使ったという。学校は個人情報が流出した保護者にそれぞれ電話で謝罪。他の保護者には送信内容を口外しないようメールを送ったという。
市役所で記者会見した校長は「あってはならないこと」とし、景山明教育長は「学校、学校教育に対する信頼を著しく損なうと考えている。おわび申し上げる」と謝罪した。