「下品な害虫」発言 “准看護師学校パワハラ”女性理事長が辞任を表明〈メール入手〉
文春オンライン 2022/9/16(金) 14:31配信
埼玉県川口市にある学校法人愛輪学園が運営する「大橋医療高等専修学校」。同校の大橋ひとみ理事長が9月末で理事長及び校長を辞任することが分かった。
2016年に設立され、医師や看護師の指示で診療補助を行う准看護師を養成する2年制の大橋医療高等専修学校。同校を巡っては、大橋氏のパワハラが原因とみられる自主退学が相次いでいることを 「週刊文春」(9月22日号) で報じていた。
大橋氏も授業を担当しているが、生徒によると説教だけで授業が終わることも少なくなかったという。
「例えば授業中に指され、少し答えに窮すると、『何で分からないの』と説教が始まる。時には90分×2コマ分、説教で終わることもあるし、『カス』『アホ』『認知症』などの暴言を吐くこともあった。昼休みも説教を続け、慌てて副校長が『昼食を食べさせて!』と、飛び込んできたこともある」(現役生徒)
パワハラに耐え兼ねた生徒たちが今年に入ってから約半年、大橋氏の授業音声を録音。彼女の暴言を小誌が報じていた( 電子版で公開 )。
同校は15日、16日と臨時休校になり、今朝、生徒たちに副校長から大橋氏の辞任が伝えられた。
メールでは冒頭に副校長から
<1日も早く通常の授業体制に戻せるように、関係者と打ち合わせを重ねた結果、大橋先生が理事長と校長を辞任することになりました>
と伝えられ、大橋氏からのメッセージとして、以下の内容が綴られていた。
<ご迷惑をおかけするわけにはいかない>
<私は理事長及び校長を辞任致します。辞任時期は手続等もあり9月末を目処とし、それ以降は授業は致しません。この度の報道の件で、これ以上当事者の皆様、関係者の皆様、在校生の皆様、受験を考えている皆様へ、ご心配ご迷惑をおかけするわけにはいかないと判断致しました>
<当事者の皆様には、ハラスメントに関する第三者(弁護士)窓口を設置し、当事者の皆様の個々の尊厳を守りつつ安心して相談できる体制を整え問題解決に真摯に取り組みます>
その後、学校HPでも大橋氏が辞任する旨が公表された。別の生徒が語る。
「これで学校が良くなればいいのですが、校長や理事長が誰になるかなど新体制は発表されておらず、今後どうなるのか不安が残ります。また自主退学を余儀なくされ、准看護師への道を諦めざるを得なかった生徒もいます。大橋先生が辞任するだけで許されるのでしょうか。これまで大橋先生のパワハラで自主退学せざるを得なかった生徒なども含め、集団訴訟を検討している生徒もいます」
今後、同校がどのように教育体制を整えていくのか、注目が集まる。