不来方高バレー部員自殺問題 “関係者への聞き取り” 再調査結果発表<岩手県>
岩手めんこいテレビ 2022/9/19(月) 19:05配信
2018年に岩手県立不来方高校の男子バレーボール部員が自殺した問題で、9月19日、再発防止策をまとめる委員会の会議が開かれ、関係者にすでに行われていた聞き取りについて再調査した結果が発表されました。
この委員会は、不来方高校の男子バレーボール部員だった新谷翼さん(当時高3)が、顧問の不適切な言動を理由に自殺した問題を受け、再発防止策・策定のため発足したもので、9月19日は新谷さんの両親も出席しました。
委員会では2021年9月に報告された関係者の聞き取り調査について、同じ人に再調査した結果が発表されました。
それによると、顧問教諭が前任校時代に生徒に対して体罰していたことなどが認められていたにも関わらず、県教委は不来方高校での部活の顧問継続について、資料を作成して話し合っていなかったことなどが明らかになりました。
自殺した新谷翼さんの父 聡さん
「県教委マターで再発防止策を策定しても、また起きるような感じがする。きっちり突き詰めていくべきと思っている」
委員会では今後、調査の対象者以外にも事実確認を行うなどして、12月の会合で報告を行うとしています。
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はじめてこの事件を知った方へ。
時系列で整理しますと。
まずこの男は2008年に盛岡第一高校でパワハラの限りを尽くして、生徒とご両親から訴訟を起こされます。
2008年、岩手県立盛岡第一高のバレーボール部顧問が男子部員に暴言や暴力行為を行ったとして、元部員と両親が県と教諭に約200万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。
2017年、盛岡地裁は教諭の一部の指導を不法行為と認め、県に慰謝料など20万円の支払いを命じた。
訴訟の最中、この教師は何食わぬ顔で不来方高校に転属し、そこでも生徒に対して暴言を繰り返します。
そして2018年7月、暴言に耐え兼ね、バレーボール部の男子生徒が自殺します。
不来方高校で生徒が亡くなっても、この教師は部活の指導を行ってました。
前任校の生徒から告訴され仙台高裁で係争中の男性教諭に部活動の指導を続けさせた県教委について、亡くなった生徒の父親は刑事告訴を検討開始します。
岩手県立盛岡第一高の元生徒と両親が起こした裁判で、仙台高裁は県に20万円の支払いを命じた1審盛岡地裁判決を変更、40万円の支払いを命じました。
裁判の結果が出てやっと「減給1か月」の処分です。
裁判と減給1か月は、盛岡第一高時代についての判決で、こちらの書類送検は不来方高校で生徒を自殺まで追い込んだ暴行についてです。
第三者委員会の調査がやっと終了。結果が待たれます。
ですが、の結果、信じがたいことにとなりました。
生徒自殺の「原因の一つ」にこの教師の指導があると第三者委員会は認めましたが、どう考えてもこの教師が元凶であって「原因の一つ」ではないです。
2020年12月には、盛岡第一高時代に被害にあった生徒の両親と、不来方高校で息子さんを自殺で喪った両親が、この教師の懲戒免職を求めました。
そしてさきほどやっと教師の責任が認められ、となりました。
最後までは報じられませんでしたが。