剣道部体罰、常態化か 埼玉の私立中、他の部員12人も被害

剣道部体罰、常態化か 埼玉の私立中、他の部員12人も被害
毎日新聞 2022/9/25(日) 8:41配信

 本庄第一中学校(埼玉県本庄市)の剣道部顧問の男性教員(31)が稽古(けいこ)中に部員に暴行し、逮捕された事件で、この教員が他の部員12人に体罰をふるったことが学校関係者への取材で判明した。学校の調査で確認されたという。【平本絢子】

 教員は2021年12月に系列の本庄第一高の道場で部員の顔を手でたたいたなどとして、22年8月に暴行容疑で逮捕された。9月13日に略式起訴され、同日、罰金20万円の略式命令を受けた。

 教員の逮捕直後に記者会見を開いた同校の説明によると、同校は6月下旬に保護者から体罰の訴えを受け、部員への聞き取りなどの調査を実施した。

 関係者によると、6月16日、部員3人が柔道場で防具を着けない状態で竹刀で頭を複数回たたかれるなどの体罰を受けた。うち一人は顔を殴られ、頭や顔が腫れたという。21年4月〜22年5月には、部員9人が剣道場などで肘で顔を殴られたり、防具を着けない状態で喉を突かれたりするなどの体罰を受けた。

 剣道部は数多く全国大会に出場した強豪。ある関係者は「道場は他の部活の活動場所とも離れており、外部の目がつきにくい。閉鎖的な空間で体罰が常態化していたのでは」と話す。

 7月15日付で停職3カ月の懲戒処分を受けた教員は9月20日付で依願退職したという。同校は「今回の件は断じてあるべきことではなく、学校として反省している。具体的な(体罰の)内容については、保護者の了解を得ておらず控えたい」としている。

 埼玉県本庄市の中学校で、剣道の練習中に生徒ののどを竹刀で突くなどの暴行を加えたとして、教師の男が逮捕されました。
 本庄市の私立本庄第一中学校の教師、草深将也容疑者(31)は去年12月、顧問を務める剣道部の練習中に男子生徒に対して暴行を加えた疑いが持たれています。
 警察によりますと、草深容疑者は防具の隙間ののどや脇を竹刀で突いたほか、顔を手で殴るなどしたということです。
 生徒の保護者から今年6月に「練習中に体罰があった」と警察に相談があり、事件が発覚しました。
 草深容疑者は「間違いありません」と容疑を認めています。
 警察は暴行が日常的に行われていなかったか捜査しています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする