小学校でコロナ差別対応か(山形県)

小学校でコロナ差別対応か(山形県)
YBC山形放送 2022/9/27(火) 20:12配信

山形県山辺町の小学校で今月、
新型コロナに感染し休んでいた児童たちの机が廊下に出され、
登校した際に担任の教諭から
「自分で教室に机を運んで座る」よう指示されていたことが
山形放送の取材で分かった。
町の教育委員会は
「感染者への不当な差別につながる可能性があり、
あってはならないこと」としている。

山形県の山辺町教育委員会などによると、今月19日の朝、
町内にある小学校の1つのクラスで、
新型コロナに感染し休んでいた児童十数人分の机が
教室外の廊下に出された状態となっていた。
そして、登校した児童に対して担任の女性教諭が
「自分で教室内に机を運んで座ってください」と
指示していたという。
今月21日に児童の保護者から学校に対し
「子どもをばい菌扱いしているのではないか」と指摘する
連絡があり、学校側で確認したところ、
一連の対応が判明したという。
このクラスは、今月12日から14日までの3日間、
新型コロナの感染者増加に伴い学級閉鎖となっていて、
感染していない児童たちは今月15日から登校していた。
担任の教諭は、教育委員会の聞き取りに対して
「教室内で児童たちが十分な距離を確保できるよう
休んでいる児童らの机を廊下に出していた」などと
説明していて、差別する意図はなかったと話しているという。
教育委員会によると、
この学校では感染対策の一環として
児童を2つの教室に分けて授業を行うケースもあったというが、
普段、児童に感染者が出た場合に机を廊下に出したりする対応は行っていないという。
町の教育委員会は今回の学校側の対応について
「不当な差別につながる可能性がある対応で、
あってはならないこと。
心を痛めた皆さまに申し訳ないと思っている。
再発防止に向けた対応を検討していく」とコメントしている。
学校では、関係するクラスの保護者に対し、
一連の経過などについて説明を行う予定だ。

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