17年前のいじめ、調査委を延長 市教委「ない」と説明の記録発見

17年前のいじめ、調査委を延長 市教委「ない」と説明の記録発見
毎日新聞 2022/10/6(木) 20:36配信

 17年前に神戸市立小学校で起きたいじめ問題で、市教育委員会は6日、2020年に設置した第三者委員会の調査を延長することを決めた。間もなく2年の期限を迎えるが、市教委が「ない」としていたいじめの調査記録が見つかるなど新たな事実が判明したためで、学校や市教委の対応を改めて検証する。

 関係者などによると、05年当時、小学5年だった男性(28)は、複数の同級生から日常的に暴力を受けて50万円超を脅し取られるなどした。裁判ではいじめが認定されたが、市教委は「いじめと断定できない」との立場を崩さず、男性側がいじめ記録の開示を求めたが、「記録はない」としていた。

 男性側は「市教委が証拠を隠蔽(いんぺい)している」と訴えていたが、21年に関係者の証言からいじめ発覚直後に学校側が被害児童から聞き取った記録を保管していたことが判明。市教委は「当時は公文書には当たらないとの判断で不開示にしたが、不適切だった」との内部調査結果を9月末にまとめた。【山本真也】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする