佐賀・東明館高校野球部監督がパワハラ 21年夏の甲子園に初出場

佐賀・東明館高校野球部監督がパワハラ 21年夏の甲子園に初出場
毎日新聞 2022/10/25(火) 18:34配信

 私立東明館高校(佐賀県基山町)は25日、30代男性の野球部監督が常態的に部員らに暴言を吐くなどのパワーハラスメント行為をしていたとして、教員として停職7日の懲戒処分にしたと発表した。監督は2019年8月に就任し、21年夏には同校初の甲子園出場に導いた。

 9月中旬に同校にあった情報提供では、監督が部員に暴言や威嚇を繰り返し精神的苦痛を与えているなど5項目の指摘があった。同校はこれを受け、監督や部長、全部員らに聞き取り調査をしたうえで、9月19日にハラスメント審査委員会を設置して調べていた。

 審査委員会は、常習的な暴言▽痛みなどを伝えることを許されないなどけがへの対応▽監督の行動と部員の退部・退学との因果関係――でパワハラ行為があったと判断した。

 教職員には15日、生徒や保護者には24日に調査結果を報告した。同校は「今後、野球部のあり方、コンプライアンスについて改めて周知徹底を図り、再発防止に努める」としている。19日には県高野連を通じて報告書を日本高野連に提出した。同校は日本高野連の指導を待ち、監督を続けさせるかなどを判断する。

 調査中に開かれた秋の九州地区高校野球佐賀大会は指揮を執っていない。【斎藤毅】

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