元大阪偕星野球部監督に懲役1年6月求刑 部員宿泊費だまし取った詐欺罪
産経新聞 2022/010/27(木) 14:00配信
野球部の強化合宿に絡んで国の観光支援事業「Go To トラベル」の給付金を不正受給したとして、詐欺罪に問われた大阪偕星(かいせい)学園高校(大阪市生野区)野球部元監督、山本セキ被告(54)の論告求刑公判が27日、大阪地裁(安福幸江裁判官)で開かれた。検察側は懲役1年6月を求刑、弁護側が執行猶予付き判決を求め、結審した。
検察側は論告で岡山県津山市で旅館を営んでいた男(55)=詐欺罪で有罪確定=から持ちかけられ、犯行に及んだと指摘。「制度を悪用した巧妙かつ卑劣な犯行」と指弾した。
一方、弁護側は起訴内容を大筋認めた上で、懲戒免職になるといった社会的制裁を受けていることなどから「寛大な判決を求める」と訴えた。
起訴状によると、令和2年8月に同高の野球部員ら延べ113人が1人1泊8千円で旅館に宿泊したのに1泊2万円と記した虚偽の給付申請書を国に提出。山本被告名義の口座に計79万1千円を振り込ませたとしている。
山本被告は平成27年夏の全国高校野球選手権大会で、監督として同高を初出場に導いた。
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ここまでがGoto詐欺
これは別の詐欺
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代車の借受代金名目で保険金をだまし取ったとして、岡山県警組織犯罪対策2課と水島署などは11日、岡山市南区内尾、元私立高校教諭で無職山本セキ(42)、父親の津山市北園町、自称自営業崔再鉉(70)の2容疑者を逮捕、自宅などを家宅捜索した。
県警によると、両容疑者は「正規の代車契約をした」などと容疑を否認している。山本容疑者は同校野球部の元監督。
2人の逮捕容疑は2月、倉敷市の同校駐車場内で、保護者女性(49)の軽乗用車と野球部の中型バスが物損事故を起こした際、山本容疑者が所有する別の中型バスを、崔容疑者を経営者とする架空の法人から代車として借りたように装い、女性が加入する倉敷市の保険会社から3月、借受代金として47万2500円を詐取した疑い。
同校によると、山本容疑者は6月に同校を解雇されている。