横浜・山王台小で大量の石綿スレートを屋根上に「違法」放置
アジアプレス・ネットワーク 2022/11/7(月) 5:30配信
監督・指導を担う市大気・音環境課が9月7日に現場を立ち入り検査したところ、「廃棄物は測定地点のAB側(体育館の北東)に置いてあった。天井屋根の上にそのまま積んでいた」と認める。
しかも同課によれば、石綿含有廃棄物の仮置き場は別の場所で、なにも置いておらず、全量が屋根の上に放置していた状態だった。廃棄物の処分もしていなかったという。
しかし、大量の石綿波形スレートを斜面状の屋根に積んでおくのは危険がともなう。積み過ぎれば、自然に崩落することもあるし、振動などで落ちてしまうことも考えられる。まして現場は小学校である。児童らの上に崩れ落ちたら死亡事故が起きかねない。
結局、石綿飛散の指導後、養生シートでくるんだうえで屋根からクレーンで降ろしたという。
ところが同課は「法違反はない」と説明。市の指導基準で「廃棄物の適正な管理」として飛散防止や一時保管場所への集積が位置づけられており、これに抵触する可能性があるとして法には基づかないが指導する意向であることを10月17日筆者の取材に明かした。