中1自殺 元担任処分へ 市教委が情報提供呼びかけ
KAB熊本朝日放送 2022/11/17(木) 19:58配信
2019年に当時中学1年の男子生徒が自殺した問題。熊本市教育委員会は小学校時代に担任だった男性教師の処分を年内に固める方針で、児童や生徒に対し情報提供を呼びかけています。
【熊本市教育政策課 橋爪富二雄 教育審議員】「これだけ長期間にわたってこういう実態があったわけですね。体罰・暴言・不適切な指導をさせてしまうそれについてはとても責任を感じています」
男性教師を巡っては熊本市教委が一昨年、2014年度から2018年度の五福小での行為40件を体罰や不適切な行為などと認定。
熊本市の第三者調査委員会は先月、元担任の体罰や暴言が抑うつ状態の発症などに影響したなどとする報告書をまとめていて、遺族をはじめとする保護者らが、徹底した調査を要望していました。
【熊本市教育政策課 橋爪富二雄 教育審議員】「新たな情報により2件が不適切な行為と認定された」
熊本市体罰等審議会は16日の審議会で、五福小で2018年度、などこれまで認定されていなかった117件の行為のうち2件を新たに不適切と認定しました。
【熊本市教育政策課 橋爪富二雄 教育審議員】「本当は言いたいんだという方が身近にいらっしゃったらぜひお伝えください」
熊本市教委は児童や生徒の証言なしでは体罰や暴言などの立証が難しいとしていて、亡くなった男子生徒が通っていた五福小と藤園中の在校生へ保護者を通じてメールで情報提供を呼び掛けています。
この男性教師は別の児童に暴行していた疑いで書類送検されていて、熊本市の遠藤洋路教育長は17日、謝罪のコメントを発表。
熊本市教委は必要な調査をした上で来月21日の審議会に諮り、年内に処分を決定するとしています。
男性教師は別の学校に勤めていますが、市教委は17日から当面の間出勤させない方針としています。
カテゴリ