“いじめと認定”母親が小学生の長女と無理心中「校長らが適切に対処せず」仙台
tbc東北放送 2022/12/6(火) 17:51配信
2018年、仙台市で母親が小学生の長女と無理心中したとされる事件で、事実関係などを検証してきた第三者委員会が6日、調査結果を答申しました。このなかでは、いじめを認定し、対応にあたった校長らが適切に対処しなかったと結論づけました。
この事件は2018年11月、仙台市泉区の住宅で、母親が当時小学2年生の長女と無理心中したとみられるものです。
6日、いじめ問題専門委員会の小野純一郎委員長から福田洋之教育長に答申書が手渡されました。
答申では2018年5月、女子児童が一緒に登校していた児童からアサガオの支柱を振り回されたことや、「待って」と言っても置いて行かれた行為など5件を「いじめ」と認定しました。
さらに対応に当たった校長らが「いじめ」として認識せず、適切な対処がなされなかったと結論づけました。
また、女子児童の遅刻や欠席が相次いでいた背景に、いじめがあったとした上で、「不登校重大事態と判断するのが適当」だったと指摘しています。
福田洋之教育長:
「長い時間と回数を重ねてまとめた答申ということで、重く受け止めたい。2度とこうしたことが起きないように、対応を考えていかないといけない」
遺族は、「いじめの認定など一部は評価するものの、いじめと心中との関連性に触れていないのは評価できない」などとしています。
遺族:
「いじめは必ず起こるものなので、いじめが起きた時にどういうふうに対処すれば大きくならないですむか、仕組みづくりをやってほしい」
仙台市教育委員会は、答申の内容を詳しく確認した上で、市長に報告することにしています。
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