“いじめ”29件のうち学校側把握は1件…中学1年の娘失った父親「見落とすなんてあり得ない」

“いじめ”29件のうち学校側把握は1件…中学1年の娘失った父親「見落とすなんてあり得ない」
石川テレビ 2023/2/3(金) 20:30配信

 石川県野々市市の女子中学生がいじめを苦に自殺した問題。いじめを認定した報告書が市の教育委員会に提出された事を受け、2日夜、女子生徒の父親が会見を開きました。

 この中で父親は、学校側の不適切な対応に対する追及が非常に甘いとして、教育委員会に再調査を求めました。

父親:
「今でもフェイスブックが毎日のようにあげてくれる過去のその日の出来事を見るたびに、楽しかった思い出が蘇ってきて。その後にどうしようもないつらさがこみ上げてきます」

 そう話したのは、いじめを受けていると学校に訴えながら自殺した女子中学生の父親です。

 2021年2月に野々市市内の中学校に通う当時1年生の女子生徒が自殺した事を受け、市の調査委員会は2日、29件のいじめがあったと認定する調査結果を教育委員会に提出しました。

 報告書について父親は…。

父親:
「もちろん加害生徒のことは当然憎い気持ちはあるんですけど、学校側はなんでこんなに動いてくれなかったのかなという思いがすごく強いです」

 父親が不信感を露わにしたのは学校側の対応。報告書は認定された29件のいじめのうち学校側が把握していたのは1件だけだったとしました。

父親:
「30もあるいじめ全部を見落とすなんてあり得ない話じゃないですか。なぜ教師がその時見て見ぬふりをしたのか、それも単独ではなく複数の教師が示し合わせてそうしたのか。もっともっと追及し、なぜ隠ぺいを行ったのか調査をしていただきたい」

 今回の報告書の内容では、学校側の不適切な対応に対する追及が非常に甘いとして、教育委員会に対し追加調査を求めました。

 これに対し教育委員会は「しっかりと内容を精査して検討を進めていく」とコメントしています。

 女子生徒が通っていた中学校では3日、全校生徒を対象に説明を行ったほか、午後7時から保護者を対象とした説明会を開くということです。

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