6年前の中2生徒いじめ自殺訴訟 兵庫・尼崎市、和解金支払いで遺族と和解成立

6年前の中2生徒いじめ自殺訴訟 兵庫・尼崎市、和解金支払いで遺族と和解成立
神戸新聞NEXT 2023/2/22(水) 20:41配信

 2017年に兵庫県尼崎市立中学2年の女子生徒=当時(13)=が同級生らのいじめを受けて自殺し、遺族が「教員が適切な対応を取らなかった」などとして市に損害賠償を求めた訴訟は、市が遺族に和解金150万円を支払う内容で和解が成立した。

 市が22日、市議会に報告した。和解は昨年12月20日付。市教育委員会は「裁判が長期化する中、一刻も早い解決をという思いで一致した。結果的に命を守れず、取り返しのつかない事態を招いた」と述べ、再発防止に努めるとした。

 訴状などによると、女子生徒はクラスの生徒に中傷されたり、部活動でも無料通信アプリで悪口を書かれたりして17年12月、「学校がしんどいです」とのメモを残し自宅で自殺した。

 その後の19年3月、市教委が設置した第三者委員会は「いじめや教師の不適切な対応が自殺の原因になった」とする報告書をまとめ、当時教育長だった松本真市長ら市側が謝罪した。遺族は同10月、神戸地裁尼崎支部に提訴したが、市は「教員には損害賠償に至るほどの安全配慮義務違反はない」として争っていた。

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