佐賀市の小学校教諭、学級通信など保存のUSBメモリー1本紛失
佐賀新聞 2023/2/22(水) 9:51配信
佐賀市教育委員会は21日、市立小学校の30代男性教諭が学級通信などのデータを保存したUSBメモリー1本を紛失したと発表した。市教委は謝罪し、「個人が特定されるような情報はない」と説明している。
市教委によると、教諭は16日、学校で時間割を作成しようとしてUSBの紛失に気付き、自宅や学校を捜したが見つからず、18日に教頭に報告した。12日に学校で使用したのが最後だったとしている。持ち帰る際は自宅に直行しており、「通勤途中で紛失したとは考えにくい」という。
USBメモリーは教諭の私物で、業務のため日常的に自宅に持ち帰っていたという。市教委は個人所有のUSBの使用を原則禁止している。このUSBは約4年前から使い、現在の担当クラス23人の顔写真や氏名が載った学級通信や過去の通信、児童の学校生活の様子なども保存していた。顔写真と氏名が一致する記載はなかったという。
市教委では、持ち帰る際は個人情報を含む内容は学校所有のUSBを使い、含まないものはクラウド上に保存する取り決め。24日に同校の保護者に経緯を説明して謝罪をする。3月2日の校長会でも個人USBの使用禁止を徹底するよう呼びかける。
中村祐二郎教育長は「深く反省するとともに、二度と同様の事案が発生しないように指導を徹底していく」とのコメントを出した。(草野杏実)