生徒に「化粧してもブス」「いてこますぞ」教諭の暴言、県立高が調査
朝日新聞デジタル 2023/3/9(木) 12:00配信
兵庫県たつの市の県立龍野北高校の男性教諭(58)が、生徒に「いてこますぞ」などと暴言を吐いたとして、保護者が学校に苦情を申し入れたことが朝日新聞の取材でわかった。容姿を中傷するような発言もあり、同校が調査している。
教諭は2月、知人女性にLINEで「地獄に道連れじゃ」などとメッセージを送った脅迫容疑で逮捕された(のちに起訴猶予)。
同校などによると、逮捕の2日後、事件の説明のために開いた保護者会で、複数の保護者が「子どもに乱暴な言葉づかいをしている」などと訴えた。
同校が後日、関係する生徒らに聞き取りし、一部が実際に確認されたという。
例えば、防寒のためにかぶっていたニット帽をすぐに外さなかった生徒に「いつまでかぶっとんのか。いてこますぞ(やっつけるぞ)」と言ったという。
学校に化粧をしてきた女子生徒には「ブスは化粧をしてもどうせブスや」と発言。学校側は、複数人の生徒と談笑をしている中での言葉だったとしている。
教諭は定時制で保健体育を教え、教職員をまとめる主幹教諭や生徒指導部長を務める。
校長は取材に対し「教諭は生徒や職員に信頼されており、まとめ役としてよくやっていた。生徒指導はその場の流れがあり、アプローチの仕方が色々ある」と話した。生徒から被害の訴えは確認されていないという。
この教諭は以前勤めていた高校で柔道部を全国一に何度も導き、テレビのドキュメンタリー番組に取り上げられた。著書も複数ある。2015年の著書の中には「とことんきつい言葉と態度で追い込んで、丸裸の弱い自分と向き合わせるんです」などと暴力的な言葉による指導を肯定する記述もある。20年には部員に体罰をしたり暴言を吐いたりしたとして停職3カ月の懲戒処分を受けた。
教諭は今回の逮捕後は出勤しておらず、今後は県教育委員会などが事案を確認し、対応を検討する。
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強けりゃ偉いのなら、カバやゴリラに黒帯渡せばいい。
私が取った空手と柔道の黒帯は、そんなものではないし、鍛えてくれた先生たちも皆すばらしい人格者でした。