《被害者(39)が実名告発》小学校担任教師による継続的わいせつ行為「成長はどうなっているかな」
文春オンライン 2023/3/15(水) 11:12配信
性暴力の被害について、石丸さんは、21歳になった2004年の夏に、今の主治医の初診で打ち明けるまで誰にも言えずに抱えてきた。当時のカルテにも記録されている。
2016年、その元担任が男児へのわいせつ事案で逮捕された。報道を目にした石丸さんは、刑事では時効の20年前の自身の性被害について、民事で裁判所へ訴える決意をした。しかし、元担任は石丸さんへのわいせつ行為を全面的に否認。調停は不成立に終わり、一審は証拠不十分で石丸さんが敗訴した。
しかし現在進行中の二審では、証人が見つかったことなどから、元担任のこれまでの証言の信憑性が揺らいできている。
石丸さんは裁判の過程で、こうして戦える自分はまだ恵まれているのではないかと考えた。
「日本では、男性の性被害は日の目を見てこなかった。数の割にはカミングアウトできていない人が多いと思います。そういう人たちのために僕の経験を伝えたいし、僕自身も語ることをきっかけに、かつての自分を取り戻したい」
こうして石丸さんは実名・顔出しで性被害の実情を告発することにした。