日本語学校理事長の「難民貴族」発言受け 群馬県が学校法人に行政指導
群馬テレビ 2023/3/16(木) 21:12配信
群馬県前橋市の学校法人の理事長がウクライナからの避難民を「難民貴族」と発言したことを受け、県は今月15日、この学校法人に対して行政指導を行いました。
前橋市の学校法人「ニッポンアカデミー」は、ロシアのウクライナ侵攻により避難してきた学生を受け入れていますが、一部の学生と学費を巡りトラブルが起きています。ニッポンアカデミーの清水澄理事長は先月24日の会見で、ウクライナ避難民のことを「難民貴族」と発言し、その後、謝罪文を発表しています。
山本知事は、16日の会見で、発言内容などの事実関係を調べた結果、清水理事長の発言は、学校教育法に定められている「専修学校の設置者は社会的信望を有すること」という設置基準に適していないとして、県が今月15日、学校法人に対して行政指導を行ったことを明らかにしました。具体的には、原因を分析し、法人のガバナンス強化を図るために運営改善の計画の作成を求めたということです。
山本知事は、避難民の学生に対して受け入れ可能な学校とのマッチング支援を県が行うなどの新たな学生支援パッケージを発表しました。そのうえで、「避難民学生の皆さんが安心して前橋市での生活を続けられるように、国・県・市が連携して支援をしていきたい」と話しました。
県は、学費に関するトラブルについて、引き続き、調査を続けるとしています。
なお行政指導を受けたことについてニッポンアカデミーは、群馬テレビの取材に対し「厳粛に受け止めており、1日も早い運営の改善に努めます」とコメントしています。