酒気帯び運転で不起訴も…49歳の高校教師を懲戒免職に 激しい頭痛で救急車呼べず車を運転【新潟】
NST新潟総合テレビ 2023/4/24(月) 19:39配信
新潟県教育委員会は24日、県立高校の男性教師が飲酒運転したとして、懲戒免職処分にしたと発表しました。
24日付けで懲戒免職処分となったのは、新潟市内の高校に勤める男性教師(49)です。
男性教師は去年12月21日午後9時ごろ、飲食店で飲酒した後、自家用車を運転し、走行中に警察官に止められ、呼気検査を受けた結果、酒気帯び運転で検挙されました。
県教育委員会によりますと、男性教師は勤務終了後に1人で新潟市内の飲食店へと向かい、中瓶1本とコップ1杯分のビールを飲食店で飲んだ後、徒歩や代行業者を呼んで帰ろうとしましたが、店を出てすぐに激しい頭痛に襲われたことから自分の車へ。
その後も体調は戻らず、救急車を呼ぼうとしましたが、携帯電話の電源が切れていたため、自力で運転して帰ること決め、酒気帯び運転をしたということです。
当時、近くにいた警察車両が、この男性教師が駐車場から車を出そうとしていた際に急発進するのを見ていたことから、駐車場から約300mの所で呼び止め、呼気検査を実施。
男性の呼気からは0.15ミリグラムのアルコールが検出されたため、男性は3月1日から90日間運転免許停止の行政処分を受けました。その後、3月10日には不起訴処分となっています。
男性教師は12月に警察に検挙された後、5日後に学校に出向き、校長に酒気帯び運転の事案を報告。その後すぐに校長から教育委員会に報告されました。
県教委による聞き取りで、報告が遅れた理由について男性教師は「状況がはっきりしてから報告しようと考えていたため、報告が遅れた」と話していたと言うことです。
県高等学校教育課の市野正廣課長は「飲酒運転の撲滅はこれまでも指導してきた。今回の事案に関しては生徒や保護者だけでなく、県民からの信頼を大きく損なうもの。今回の事案を重く受け止めている」とコメントしています。