県立支援学校の元生徒「いじめで不登校に」 熊本県教委が調査委

県立支援学校の元生徒「いじめで不登校に」 熊本県教委が調査委
毎日新聞 2023/5/10(水) 5:15配信

 熊本県教育委員会は9日、県立ひのくに高等支援学校(合志市)で、今春卒業した男子生徒が在学中にいじめを受けたとして不登校になっていたと明らかにした。県教委は第三者による調査委員会を設置し、いじめの有無や不登校との因果関係などを調べる。

 県教委によると、男子生徒は高等部2〜3年だった2021年8月から22年4月までの間、同級生から給食で余った牛乳パックをかばんに入れられたり、同級生の交通費やゲームセンターでの費用を支払ったりした計6件の行為をいじめと認定し、今年4月に県教委に報告した。

 男子生徒の保護者が、21年12月に学校側に相談して発覚。男子生徒はその後も呼吸困難など体調不良を訴えて長期欠席が続いたことなどから、学校はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定した。

 県教委の担当者は「学校側の対応が適切だったかなどを調査委で検証し、原因究明や再発防止を図る」とし、保護者は「重大事態として調査してほしい」と話しているという。【山口桂子】

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