「納得できると思いますか？」保護者説明会で不満続出…吹奏楽部で”生徒の楽器を口に咥え”指導 説明会に指導員呼ばれず 当時の部員「された側の子は部活・学校行けなくなっているのに…」大阪市
MBSニュース 2023/5/27(土) 8:27配信
大阪市の市立中学校の吹奏楽部で楽器などに直接口をつけるなど不適切な指導が明らかになりましたが、25日に開かれた保護者説明会で参加者から不満が続出しました。
4時間の保護者会も指導員本人現れず 保護者ら怒り
大阪市立中学校の吹奏楽部の男性指導員（60代）は4年前、複数の部員に対し、楽器などに直接口をつけて吹き方を指導し、洗わずに返却したり、呼吸法の指導として部員の腹を触ったりするなどの不適切な指導をしていたということです。
学校は3年前に内容を把握していたものの市の教育委員会への報告を行わず25日夜ようやく保護者会を開き謝罪、経緯などを説明しました。
しかし、市教委は当の男性指導員を説明会に呼ばず、保護者らからは不満が続出しました。
【保護者説明会でのやり取り】
（保護者）「指導員から経緯説明や保護者に直接謝罪はないと考えているんですか？」
（市教委）「市教委と責任者である校長の方での謝罪ということで…」
（保護者）「校長が謝るから許してくれということですか？」
（市教委）「許してくれとかそういうことではなくて」
（保護者）「被害にあった人が納得できると思いますか？理解できると思いますか？」
（市教委）「本当に申し訳ないです」
「された子は辛い思いし学校いけなくなっている」
説明会は約4時間行われましたが、男性指導員が直接謝罪するかどうかについては結論は出ませんでした。
（当時の吹奏楽部員)
「された側の子は辛い思いをして部活・学校行けなくなっているのに、まだ指導員としての先生にはいら立ちしかないし、市教委の対応もいら立ちしかない。（説明会に）来た意味があるのかな？という感じ」
また、説明会では当時、何らかの不快な行為を受けたとする生徒の報告が少なくとも13人あったことが明らかになりました。大阪市教委は今後の対応について検討しているということです。