18年前のいじめ隠ぺい問題 被害男性が教育長と面会 謝罪は拒否し説明を求める姿勢
読売テレビ 2023/6/12(月) 15:51配信
18年前、神戸市立の小学校で当時5年生だった男性が同級生から暴行などを受けていながら、市の教育委員会がいじめと認めてこなかった問題で、12日、男性が神戸市教育委員会の教育長と面談しました。
この問題は、18年前、神戸市立の小学校で当時5年生だった男性(28)が複数の同級生から暴力を受け、およそ50万円を取られるなどしたものです。
男性は同級生3人に対して損害賠償を求めて提訴し、裁判でいじめ行為が認定されています。
神戸市教育委員会はいじめを認めず、当初、「証拠資料は存在しない」としていましたが、突如おととしになって資料を公開していて、男性側は「市教委は資料を隠ぺいした」と主張していました。
市が設置した第三者委員会も、いじめを認定した上で「市教委は意図的に調査資料を秘匿しようとしていた」とする最終報告書を提出しました。
教育長「隠ぺいと指摘されていても仕方ない」
これを受け、市教委は「いじめの事実を認定するとともに、不適切な対応があったことは大いに反省しお詫び申し上げる」とコメントを発表。
先月開かれた市議会でも追及を受け、市教委の事務局長が「本来開示すべき公文書を開示しないという取り扱いは、隠ぺいであるという批判を頂いても仕方のない不適切な対応だった」と陳謝しました。
12日、男性の求めにより、市教委の教育長や当時の担任らと男性が面談を行いました。
教育長は男性に対して「資料を公開しなかったことは隠ぺいと指摘されていても仕方ない。」「不適切な対応で申し訳ない」などと謝罪しましたが、男性は謝罪ではなく説明をしてほしいとして、謝罪を拒否する姿勢を示しました。
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