中学校管理の通帳7冊紛失、1200万円以上不明 被害保護者らに市が539万円賠償へ 都城

中学校管理の通帳7冊紛失、1200万円以上不明 被害保護者らに市が539万円賠償へ 都城
南日本新聞 2023/6/24(土) 11:15配信

 宮崎県都城市の小松原中学校で学校管理の通帳7冊が紛失、1200万円以上の使途不明金が出た問題で、市が被害を受けた保護者らに損害賠償金539万円を支払うことが23日分かった。市議会6月定例会に追加提案した2023年度一般会計補正予算案に盛り込んだ。

 賠償の内訳は、必要のない納入金を徴収された保護者144人に対し約334万円。学年会計口座から不正に預金が引き出されたことで副教材の購入費支払いが滞っていた納入業者に対し約168万円。購入費の一部を立て替えたPTAに約31万円など。今後、和解手続きを経た上で支払う。

 23日の市議会本会議で市教委は「被害の全容はいまだ判明していないが、損害額を確定できた保護者、PTA、副教材の納入業者について、できるだけ早く賠償したい」と述べた。

 不明金問題で宮崎県警は電子計算機使用詐欺などの疑いで、同校PTA雇用の20代事務職員を3回にわたり逮捕。職員は同罪について5月22日の初公判で起訴内容を認めた。

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