不来方バレー部員自殺 再発防止策「岩手モデル」2024年3月に取りまとめ<岩手県>
岩手めんこいテレビ 2023/7/17(月) 13:49配信
2018年に不来方高校の男子バレーボール部員が自殺した問題で、再発防止策である「岩手モデル」の策定委員会の会合が7月16日に開かれ、2024年3月に取りまとめることが確認されました。
この委員会では不来方高校男子バレー部員だった新谷翼さんが、顧問の不適切な言動を苦に自殺した問題を受け、再発防止策「岩手モデル」の策定に向け検討を進めていて、会合には新谷さんの両親も出席しました。
16日は県教育委員会から、顧問に聞き取りをした時の記録が正確に作られていなかったことなど初動の対応が不十分だったことが報告されました。
会合では岩手モデルを2024年3月までに取りまとめることが確認されましたが、委員からは教職員向けのガイドラインを作るだけではだめで、条例をつくるなど一歩踏み込んだ対応が必要といった意見も出されていました。
翼さんの父 新谷聡さん
「策定委員会立ち上げて3年。何ら成果に至るものが全く出来ていない状況というのも非常に忸怩たるというか。啓発していかないと何も変わらない」
また新谷さんは県内で教師による不祥事が絶えないとして、策定のスケジュールにとらわれず、何らかのアクションを速やかに起こしてほしいと要望しました。
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はじめてこの事件を知った方へ。
時系列で整理しますと。
まずこの男は2008年に盛岡第一高校でパワハラの限りを尽くして、生徒とご両親から訴訟を起こされます。
2008年、岩手県立盛岡第一高のバレーボール部顧問が男子部員に暴言や暴力行為を行ったとして、元部員と両親が県と教諭に約200万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。
2017年、盛岡地裁は教諭の一部の指導を不法行為と認め、県に慰謝料など20万円の支払いを命じた。
訴訟の最中、この教師は何食わぬ顔で不来方高校に転属し、そこでも生徒に対して暴言を繰り返します。
そして2018年7月、暴言に耐え兼ね、バレーボール部の男子生徒が自殺します。
不来方高校で生徒が亡くなっても、この教師は部活の指導を行ってました。
前任校の生徒から告訴され仙台高裁で係争中の男性教諭に部活動の指導を続けさせた県教委について、亡くなった生徒の父親は刑事告訴を検討開始します。
岩手県立盛岡第一高の元生徒と両親が起こした裁判で、仙台高裁は県に20万円の支払いを命じた1審盛岡地裁判決を変更、40万円の支払いを命じました。
裁判の結果が出てやっと「減給1か月」の処分です。
裁判と減給1か月は、盛岡第一高時代についての判決で、こちらの書類送検は不来方高校で生徒を自殺まで追い込んだ暴行についてです。
第三者委員会の調査がやっと終了。結果が待たれます。
ですが、の結果、信じがたいことにとなりました。
生徒自殺の「原因の一つ」にこの教師の指導があると第三者委員会は認めましたが、どう考えてもこの教師が元凶であって「原因の一つ」ではないです。
2020年12月には、盛岡第一高時代に被害にあった生徒の両親と、不来方高校で息子さんを自殺で喪った両親が、この教師の懲戒免職を求めました。
そしてさきほどやっと教師の責任が認められ、となりました。
最後までは報じられませんでしたが。