中学校の使途不明金1800万円のうち539万円を保護者らに賠償へ…宮崎県都城市
読売新聞オンライン 2023/7/15(土) 14:01配信
宮崎県都城市立小松原中学校で管理されていた通帳の口座の現金が不明になるなどした問題で、市は、使途不明金約1800万円のうち、保護者らに損害を与えた計539万2751円を国家賠償法に基づき保護者らに賠償することを決めた。市教育委員会が13日発表した。
市教委によると、賠償するのは保護者に対してが170世帯に計339万2113円、副教材の取り扱い業者に対してが3社に計168万4488円など。
同校を巡っては、市教委が2月、学校で保管していたPTAの会計などの通帳が紛失したり、通帳の口座から引き出された現金が不明になったりする事案が発生したと発表。その後、同校PTAが雇用していた元事務職員が、保護者らの預金口座から学校の口座に不正に入金させたなどとして、電子計算機使用詐欺容疑などで逮捕、起訴された。
市教委は当初、使途不明金は1200万円以上としていたが、精査し約1800万円と確認できたとしている。起訴された元事務職員に損害賠償を求める訴訟の提起を検討するという。