スクールバスが停留所を間違え、40度の猛暑の中、5歳児が迷子に…「まるで親の悪夢」と批判続出

スクールバスが停留所を間違え、40度の猛暑の中、5歳児が迷子に…「まるで親の悪夢」と批判続出
Pen Online 2023/9/1(金) 20:01配信

「ママを一緒に探してくれない?」

涙ながらにインターフォン越しでそう訴えるのは、5歳の少年。アメリカ・オクラホマ州に住むある母親がTikTokに投稿した、子どもをもつ親の”悪夢”のような話にSNSで大きな反響が相次いでいる。

「親の最悪な悪夢」
5歳の息子をもつケリー・マルホランドさんは8月下旬、初めてスクールバスに乗った息子と彼女の恋人の娘を迎えにバス停へ向かったが、到着した子どもが乗車しているはずのバスの中に、二人の姿はなかった。実はその頃、二人はスクールバスの運転手に間違った停留所で降ろされ、猛暑の中で1時間以上も迷子になっていたのだ。

ケリーさんは8月23日、「Parent’s Worst Nightmare(親の悪夢)」というコメントと共に、自身のSNSに動画を投稿。当時の様子を語っている。インターフォンのカメラの映像から始まったこの動画には、少年がバス停近くの家のドアベルを鳴らし、混乱した様子で 「ママを探すのを手伝ってくれませんか?」と涙を流し、尋ねている様子が映し出されていた。

「どうしたら良いのかわからず、パニック状態でした」
ケリーさんによると、学校の新学期初日、子ども達を乗せたバスは到着時間になっても現れず、1時間近く停留所で待っていた。やっとのことで現れたバスには二人の姿はなく、運転手から「あなたのお子さんたち、このバスに乗ってるの?」と驚いた顔で伝えられたという。ケリーさんは必死にどこの停留所で降ろしたのか尋ねるが、運転手は「あっちの方で降ろした」と指を指すだけで、正確な場所を答えられなかった。

慌てて恋人に事情を話しに車に戻ると、目の前を車で通りかかった男性に突然「もしかして、二人の子どもを探してない?」と尋ねられたという。その男性は、自宅の玄関に取り付けられたセキュリティーカメラに助けを求める2人の子どもが映っていたと、その映像を見せてくれた。あいにく当時、その男性は自宅にはおらず、動画の最後には、諦めて少年が後ろで待つ少女の元へ走っていく姿が捉えられていた。

ケリーさんはすぐに男性の家へ向かうが、そこに二人の姿はもうなかった。その後、近所の住人たちと共に、近所周辺の住宅に子どもたちを見なかったか尋ねながら、二人の捜索をしたという。最終的に、子ども達は間違えて降ろされた停留所から約1.5kmほど離れたところで見つかった。ケリーさんによると、その日のオクラホマ州の気温は約40度。二人は猛暑の中1時間以上、助けてくれる人を探していたという。

この事件はなぜ起こったのか?その後の学校の対応
ケリーさんはこの出来事を「バスの運転手がセイフティーチェックを行わなかったために起こった事件だ」と語っている。Dailymailによると、二人が通うエドモンド学区の学校規則では通常、バスの運転手は生徒の親がいることを確認後、子どもたちを降ろすことが定められており、低学年の生徒には、各生徒の停留所を確認するための、キーホルダーがカバンに付けられているという。同学区の学校関係者は、この出来事に対し「バスの運転手たちは、もう一度スクールバスの規則をしっかり指導され、バスを降りる際に生徒一人ひとりを確認するよう厳重に注意喚起されています」とFoxNewsの取材で述べた。ケリーさんは動画の最後で、子どもたちがいかに賢く勇敢だったかを伝え、子どもをもつ視聴者へ注意喚起をした。

「この子たちのことを本当に誇りに思います。彼らはとても賢かったです。二人は、近所のドアベルを交互に鳴らしていました。一人がドアベルを鳴らしている間は、もう一人は少し遠くで待ち、周りを見張っていたのです」

「皆さんを怖がらせるために、この話をシェアしているのではありません。これは『教訓』です。あなたの子どもの身に、もしこのようなことが起きたらどうすればいいのか、子どもたちに教える必要があります」

この動画に対してSNSでは「これは子どもをもつ私にとっての悪夢。二人が無事でよかった」「もしこんなことが子どもの身に起こったと考えたらゾッとする」「子どもに、“もしも”の備えて伝えようと思います」「二人は本当に、頭がよくて勇敢! 二人に拍手!」などの声が集まった。

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