小学校プールで水流出、教諭と校長が95万円支払い 川崎市教委

小学校プールで水流出、教諭と校長が95万円支払い 川崎市教委
毎日新聞 2023/9/15(金) 17:35配信

 川崎市立稲田小学校(多摩区)で教諭が誤ってプールの水を大量に流出させた問題で、市教育委員会は15日、教諭と校長に支払いを求めていた水道料金の半額95万312円が同日全額支払われたと明らかにした。市民らから請求取り下げを求める声が上がっていた。市教委は「安全管理マニュアル徹底や教師負担軽減など再発防止に向け検討する」としている。

 市側によると、5月に男性教師が機器操作を誤り、6日間にわたりプール6杯分の水が流出。市教委は他自治体での前例などを参考にし、190万円に達した水道代の半額を9月末までに支払うよう求めていた。

 8月に報じられるとインターネット上や教職員から「市側が適切な予防措置を取っていたのか」「個人の負担としては過大で、教師のなり手が減る」などの批判が広がっていた。今月13日には横浜市の現職教師が呼びかけた取り下げを求めるネット署名約3800筆が市側に提出されていた。

 一方、稲田小校長は「多くの皆様に多大な心配、ご迷惑をかけました。けじめをつけるものとして支払いました。深く反省し子どもたちが安心して学校生活を送れるよう誠心誠意努力します」とのコメントを出した。【和田浩明】

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