福岡市の高2女子自殺「重大事態」に…校長「いじめの疑いと捉えた方が良かった」
読売新聞オンライン 2023/9/16(土) 14:14配信
福岡市内の私立高2年の女子生徒(当時16歳)が5月、「同級生から無視された」などと訴える遺書を残して自殺したのに、学校がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」として扱っていなかった問題で、同校の校長は15日、取材に対し、対応を改めて重大事態と認定する意向を示した。
学校によると、遺書には「無視されてつらかった」との記述があった。同法は、いじめにより重大な被害が生じた疑いが認められれば重大事態と認定するよう規定しているが、学校は教職員への聞き取りなどから「いじめはなかった」と結論づけ、福岡県への報告も行っていなかった。
校長は取材に「いじめの疑いがあると捉えた方が良かった」と言及。県の要請があれば、第三者による調査を検討する方針も示した。
この問題では、服部誠太郎知事は同日、学校に、早急に適切な対応を取るよう求めたことを明らかにした。