いわゆる”ブラック校則”も…鹿児島県内717校が校則を見直し
KYT鹿児島読売テレビ 2023/9/19(火) 18:57配信
理不尽に感じた校則、いわゆる“ブラック校則”が最近は生徒たちの意向を踏まえ、変わりつつあるようです。県内の公立の小・中・高校760校のうち令和4年度、校則の見直しが行われた学校は、717校に上ることが分かりました。
県議会9月定例会の一般質問が19日から始まりました。今年4月の県議選で当選した県民連合の宇都 恵子議員が初めての質問に立ち県内の学校の校則の見直しについて質問しました。
(県教育委員会 地頭所恵教育長)
「県教委の調査では全ての学校で校則の定期的な確認が行われており令和4年度は小学校で451校、中学校では206校、県立高校では60校が校則を見直している」
令和4年度に校則を見直したのは、小学校が485校のうち451校。そのうち児童が見直しに関わったのが207校でした。中学校では214校のうち206校で見直しが行われ、このうち生徒がかかわったのが190校。県立高校では61校のうち60校で見直され、54校で生徒が見直しに関わったということです。
県教育委員会によりますと、髪型に関する校則を見直す学校が多く例えば「前髪を眉毛にかからないように」とされていたものを「目にかからないように」としたり「ツーブロックを禁止する」とされていたものを「奇抜な髪型はやめる」と見直した学校もあったということです。
また靴下の色を白に限定していた校則を黒、紺色もOKにしたり、指定のコートを廃止した学校もあります。
(県教育委員会 地頭所恵教育長)
「生徒指導提要においては校則を見直す際に児童生徒が主体的に参加し意見表明することは身近な課題を自ら解決すると言った教育的意義を有するとされ児童生徒や保護者の参画等により絶えず積極的に校則の見直しを行うことやホームページ等に校則を掲載して周知することが求められている」
県教育委員会は各学校や地域の実情に応じて積極的に校則の見直しに取り組むよう市町村教育委員会や県立学校に対して指導や助言を行うとしています。