元児童福祉司に有罪判決「立場を悪用 卑劣で悪質な態様」
沖縄ニュースQAB 2023/9/27(水) 20:47配信
元児童福祉司の男が女子児童に自身の下半身を触らせるなどしたとして強制わいせつなどの罪に問われている裁判で那覇地方裁判所は9月27日に被告の男に懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
起訴状などによりますと元沖縄県職員の野原一茂被告(33)は児童福祉司として働いていた2022年6月上旬と2023年3月下旬に面談のため訪れた小学校の一室で担当する女子児童に自身の下半身を触らせるなどしたうえ3月の犯行時にはその様子を携帯電話で撮影した罪に問われています。
野原被告は起訴内容を認めていて弁護側は刑を軽くするよう求めていました。一方、検察側は「女子児童の従順さにつけ込んだ極めて狡猾な犯行」だとして懲役3年を求刑していました。
9月27日の判決で、那覇地裁の佐藤哲郎裁判官は「児童の保護を職責とする立場を悪用し、被害者にアイマスクを装着するなど犯行が発覚しないようしながら性的欲求を実現しようとした卑劣で悪質な態様」だと指摘しました。
そのうえで「今後の健全な成長に悪影響を及ぼすおそれは払しょくできない。刑事責任は重い」として野原被告に懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
支援に携わっていた女子児童にわいせつな行為をした疑いで逮捕・起訴された元児童福祉司の男の初公判が14日開かれ男は起訴内容を認めました。
この裁判は、元児童福祉司で県職員の野原一茂被告(32)が児童相談所に勤務していた去年6月と今年3月、複数回にわたり女子児童にわいせつな行為をした罪に問われているものです。
14日の初公判で野原被告は、「間違いありません」と起訴内容を認めました。冒頭陳述で検察は、「被告は児童福祉司の立場で、支援業務などに携わるなかで女子児童を性的な対象として見るようになった」と説明しました。
また、犯行に及ぶつもりで面談に臨むなど一連の行為には計画性があったと指摘しました。
裁判は被告の量刑が争点となる見通しです。次回の裁判は9月8日に行われ結審します。