あだ名を付けた生徒の返事をまねておうむ返し 頭に出席簿を当てる 「教師からのいじめで不適切」教育長が謝罪
沖縄タイムス 2023/9/26(火) 6:56配信
沖縄本島中部の市立中学校に通う男子生徒が、教諭から不本意なあだ名を付けられて精神的に追い込まれ転校していた問題について、25日にあった学校所在地の市議会一般質問で議題となり、教育長が「深くおわびを申し上げる」と謝罪した。また、市教育委員会の担当部長が同問題の経緯を説明。あだ名付けをした教諭が、出席確認の際に生徒の返事の仕方をまねておうむ返しをしたり、頭に出席簿を当てたりするなど複数の不適切行為をしていたことも明らかにした。
問題は5月下旬に保護者が学校に相談して発覚。生徒は環境を変えることを希望して転校した。市教委は同教諭を口頭訓告処分とし、学校長を厳重注意した。市教委は生徒が転校した後、教諭への処分や学校の対応を保護者へ報告しておらず、9月20日付の本紙で報道されるまで市長にも事案を報告していなかった。
市議会で説明した担当部長は「教師からのいじめと捉えられてもおかしくない不適切な行為で、大変重く受け止めている」と強調。報告体制の在り方については「転校先での生徒の出席が良好で、この事案については改善できたものと捉えていた。認識の甘さがあったと反省している」と改善する考えを示した。
事案を受け、市教委は全市立学校の服務研修などで、子どもの気持ちに寄り添った接し方を取り上げるよう周知徹底するという。