県教委の委託事業を巡る契約の一部が「官製談合防止法」違反との指摘 広島県教育長が職員への指示を改めて否定

県教委の委託事業を巡る契約の一部が「官製談合防止法」違反との指摘 広島県教育長が職員への指示を改めて否定
広島テレビ ニュース 2023/11/25(土) 1:03配信

県教委によるNPO法人との契約が「違法」と指摘された問題で、複数の職員が「教育長案件」と証言していたことについて、平川教育長は職員への指示を改めて否定しました。

県教委の委託事業を巡っては、平川教育長と親交のあるNPO法人との契約が「官製談合防止法」などに違反していると指摘されています。

24日の県議会では、外部調査による報告書の中で職員が「教育長案件」と呼び、「特別扱いが必要だった」という認識が広がっていたことなどに質問が相次ぎました。

■井原修 議員
「特定の業者の名前を示して発注を促したという報道がありますが、どうでしょう。」

■平川理恵 教育長
「『業者に仕事を発注しろ』と言ったようなことは一切ございません。」

■井原修 議員
「ということは、職員さんの発言や証言は嘘である、ということでいいですね。」

■平川理恵 教育長
「嘘かどうかは職員同士が話していることでございますので、私といたしましては承知をしておりません。」

また、教育コンサルタントの「キャリアリンク」との契約を巡り、平川教育長が入札前に、教員研修を取り入れるよう指示したとする職員間のメールが残っていたことについての認識を問われ、「職員に契約の指示をしたことはない」と否定しました。

(2023年11月24日放送)

 広島県教委によるNPO法人との契約が法令違反と指摘された問題で、同法人と同じく平川理恵教育長との親しい関係が指摘されていた別の業者と個人の取引に関する県教委の調査報告書がまとまったことが20日、分かった。指導・助言への謝金や旅費を計1068万円支払うなどしていたが、法令違反はなかったと結論付けた。平川氏は問題を受け、給料の一部を自主返納する方向だ。
 県教委は昨年12月、平川氏に絡む不適切な契約などの有無を内部調査する方針を表明。社長を自宅に泊めていた教育コンサルタントのキャリアリンク(大阪市)と、平川氏が横浜市の公立中校長だった時代から関係がある児童文学評論家の赤木かん子氏(東京)が対象になっていた。
 複数の関係者によると、キャリアリンクとは2019〜22年度、教員研修など12件計3974万円分を委託契約。うち8件が随意契約で、その半数の4件は県規則で入札が必要な100万円を超す事業だったが「極めて個性の強い業務」であり随契でも問題はないなどとした。残る一般競争入札4件にも法令違反はないとした。
 同社社長と社員には、県教委の事業に対する助言などで19〜22年度に謝金と旅費の計422万円を支出。赤木氏には県立学校の図書館リニューアルの助言などに18〜22年度に謝金と旅費の計646万円を支出。謝金は県の規定に基づき1時間5500〜5750円を支払い、旅費は一般職員の支給額に準じた。
 県教委の委託契約を巡っては、NPO法人との契約2件が地方自治法違反や官製談合防止法違反と外部専門家に指摘された。
 平川氏は問題を受け、給料の一部を自主返納する意向だ。不適切な契約に関わった職員1人は懲戒処分する方針。県教委は21日にも調査結果や処分内容を公表する。

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